カレェちゃん

ヤンゴンにいたカレェちゃんです。最近は働いています。賃金労働に反対している。

ミャンマー映画「သူစိမ္းအိမ္/Stranger's House」を観てきました。

こんにちは、カレェちゃんです。最近雨季でスマホの回線が遅いです。

先日、公開当初から話題の「သူစိမ္းအိမ္/Stranger's House」というミャンマーホラームービーを観に行って来たのでその感想をお伝えしたいと思います。予告版はこちら。サムネイルのポーズも意味があります。

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公開第一週の平日にジャンクションシティで観に行ってきました。すごい人気と聞いていて、チケットも当日行ってとれるか分からなかったので初めてJCGVのチケット予約アプリを使いました。会場内の席はほぼ埋まっていてました。あぶない!

あらすじを書くとするなら、主人公のヌエウーとその友達のケーティがFB上で親しくなった友人・ミャッに会うためにヤンゴンに遊びに来た。夜に遊び疲れた3人はミャッとその家族が暮らす家に一晩泊めてもらうことになったが、ヌエウーとケーティの周りで不可解な現象が起こり始める…。みたいな感じでしょうか。

観終わった後友人たちとヌエウー、ケーティ、ミャッがみんな可愛かったねと話に上がりました。特にミャッ役のKuKuZinAungさんが友人二人のお気に入りだそうです。ç»åã«å«ã¾ãã¦ããå¯è½æ§ããããã®:1人出典:Stranger's House公式FBページ

そして全編英語字幕付きで、理解しやすかったです。GOOD OLD DAYS Filmsという会社の作品です。

 

ここから先はネタバレ御免でがんがん書いていきます。

ストーリーはほぼミャッの家の中で進んでいきます。映画の前半に出てくる怖さは、他人の家のちょっと得体の知れない感じというか、友達の家だったとしてもなんかちょっと怖かったりするじゃないですか。そういう「他人の家」が持つもともとの不気味さと、怪奇現象の怖さがいい感じに混ざり合っていて、観ていてドキドキするシーンが多かったです。

部屋のドアがいつの間にか開いている、誰もいないのにシャワーが出てる、怖い夢見ちゃう、など怖がりどころも盛り沢山で周り人たちと一緒に声を上げていちいち驚いてたの楽しかったなあ。

 

物語が進むにつれて「この家、というかこの家族なんかおかしい…」と気づき始めるヌエウーとケーティの二人ですが、やばいと思ったときにはもう取り返しのつかない所まで来てしまっていた…。という事で、夜が明けた翌日「今日は弟の誕生日だからお祝いしていって」とミャッとその両親が言い出して、早く帰りたいヌエウーとケーティが何とかして帰れないかと家族と攻防を繰り返すのですが、最終的にはうまくいかず、ついに地獄の誕生日パーティーが開催されてしまうのです…。

ç»åã«å«ã¾ãã¦ããå¯è½æ§ããããã®:1人ãç«ã£ã¦ãã室å出典:Stranger's House公式FBページ 誕生日パーティーに気合が入るミャッのお母さん。

そこから突入する後半はホラーというよりサイコスリラーという方が適切かと思います。誕生日会が始まると、数年前に亡くなった弟(息子)があたかもそこに居るかのように振る舞うミャッとその一家(居候の叔母さんは唯一の良心)。その光景に最初は戸惑いを隠せないヌエウーとケーティと二人を迎えに来たケーティの恋人。誰もいない空間に向かって物食べさせてあげたり、話しかけたりしてるのがホラーとコメディは紙一重だなという感じで、3人の困惑している姿が自分たち観客側の心情と重なって思わず笑いを誘っていました。しかしケーティの恋人が調子に乗り「お前ら頭おかしいんじゃねの!ハハ!」と誕生日ケーキをグシャグシャにしてお父さんに始末されてしまってからは空気が一変しました。そして「弟」の提案から生死をかけたかくれんぼ~Hide-and-Seek of death~が始まるのです…。

そこからのシーンがすごく怖いかと言われると素直にはいとは言えませんが、個人的に痛そうなもの&猫だまし的なびっくりが苦手なので、そういう意味では怖かったです。気になる方は是非劇場で観てください。

ちょっとこれだけ言いたいという点は、ミャッのお父さんの顔が元々凄みのある顔で、特にかくれんぼ中ヌエウーとケーティ二人を探し回るシーンでよくドアップで映されることが多かったのですが、その顔が怖いというよりも見得を切っていて、一生懸命捜してるしちょっと可愛い…くらいの感じでした。ãæ­èä¼ è¦å¾ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ出典:Goin' Japanesque!

 

結末が何やら含みのある感じだったので(ヌエウーが生きている、家の建物自体おかしい、弟の幽霊はガチ) 、あれは結局なんだったんだ…あそこのシーンの意味わかった?と友人同士でしばらく突っ込み合いしていました。見終わった後も話のネタが尽きないという意味では、コスパのいい映画と言ってもいいかもしれません。

字幕もついているのでミャンマー語はあんまり分からないけどミャンマー映画を観てみたい方にはおすすめです!