こんにちは、カレェちゃんです。
このブログはミャンマー留学について書こうと開設したブログですが、私はもうミャンマーに居ないので、記事を書くのが難しくて更新がめっきりできなくなっていました。それだと少し勿体ないので、こちらで日本にいるカレェちゃんについて(普通のブログ)を書こうと思います。
今回は最近読んだ歌集について書きます。(以下である体になります。)
岡野大嗣『たやすみなさい』書肆侃侃房
『たやすみなさい』 岡野大嗣|現代歌人シリーズ|短歌|書籍|書肆侃侃房
リンク先に著者の自選作品がいくつか載っている。その中でも特に好きなのは
写メでしか見てないけれどきみの犬はきみを残して死なないでほしい
岡野さんの歌は、いつかは思い出せないけど、若しくは実際に感じたことはないけど、自分の中にある体験と感情を引きずり出してくれる歌が多い。だからこの歌集を読む人は、歌の中にある視点と同一化する気持ちよさを感じることができる。
それ以外にこの歌集の特徴を挙げるとすればドーナツの歌が多い。特にミスドの。
まだ残ってたらでいいしお花見へ行こう箱入りのミスドを提げて
返信はしなくていいからアメリカっぽいドーナツでも食べて元気出して
スタバよりミスドがいいねぼそぼそと暗くないこと話したいとき
ドーナツの◯からのぞくドーナツの◯からぼくをのぞくきみの目
フレンチクルーラーの空気は新緑の季節がいちばんの食べごろさ
昔のミスドでかかってたようなオールディーズを聴きたいな昔のミスドのあの空間で
あの形と響きを思い浮かべるだけで明るい気持ちになる不思議な食べ物(ドーナツ)を歌の中に詠むことで、どことなく気楽さが歌のまわりに漂っている。