友人が出家しました。
こんにちは、カレェちゃんです。
この度ダジャンの期間のうち3日間、うちの日本人の友人が出家致しました。現在も修行中です。
彼はヤンゴンで記者やYouTuberをしているので、その体験記はいずれ詳しく公開してくれることと思います。
なのでカレェちゃんは一友人として当日の様子を少しだけ先にみなさんにシェアしたいと思います。
まず友人の出家にあたって、わたしともう1人の友人2人で、彼のために僧侶セットとお布施のためのお菓子とお金を用意しました。
お菓子もお金もどれくらい用意すればいいのか全くわからず、とりあえず個別包装されたしょっぱいお菓子1種類と僧侶1人につき5,000MMKを包んで用意しました。
こちらが僧侶セット。セインゲーハーで購入しました。
そして当日は朝7時に寮を出て、お世話になる僧院へ向かい8時前には到着しました。
いつもお世話になっている先生から紹介していただいた僧院です。
そして着いてしばらく待機していると僧侶がお一方いらっしゃって、早速頭を剃ることに。
本当は私たち支援者(?)は布を持って、友人の髪だったものを受け止めるはずだったのですが、その布を持って来ず(僧院の方で貸していただけると思っていた笑)髪はそのまま地面に落としていました。
シンプルなカミソリで友人の髪はどんどん剃られていきました。それはそれは見事な剃り味でありました。
結構ボリュームのあった友人の髪をおそらく10分もかからずすべて剃ってしまいました。
そして坊主になった友人。
「…意外に見慣れるもんだね」と口をついて出てしまうほど彼が坊主であることは自然な感じがしました。
そしてそれが終わると建物の二階に上がっていよいよ僧侶になる儀式を行います。
出家する彼含め、私たち3人は全く勝手がわからずとても戸惑いました。
僧侶が唱えた言葉をそのまま繰り返す時、彼だけ唱えるのか私たちも唱えるのかわからなかったです。最初のうちに繰り返したり繰り返さなかったりして、周りの僧侶の顔を読んだ結果、小声で少しだけ唱えることにしました。
そして袈裟をまとい、またいろいろなことに対して僧侶の言葉を繰り返すのを何度かやって、彼は名前をもらい、誓いみたいなことをして、儀式は終わりました。
その後、いらっしゃる僧侶に対してお布施のために持ってきたお菓子やお金や僧侶セットをお渡ししました。
ここでもどうやって渡せばいいのかわからず、とりあえず手渡してなんとか終わりました。
(渡す前に一礼した方が良かったかも、手渡しせずに間接的に渡した方が良かったかも、、などなど後から考えてしまいますが)
一番年配の僧侶の方が私たちにも話を振ってくれるタイミングがあったのですが、緊張と言い慣れなさに何度も「ホッケ」といつも通りの返事をしてしまいました。
本当は僧侶に対しては「ティンバーパヤー」などと返事しなければなりません。
やっちまってました。。まあもうしょうがないですね。
そして全ての儀式が終わると4人ほどいらっしゃった僧侶の皆さんは散り散りに去っていきました。
すると年配の僧侶の方が傍にあったベッドを指して「彼が持ってきたシーツを敷いてあげなさい」とか、さっきまで着ていた服を「畳んで置いといてあげなさい」とか私たちにおっしゃったので私たちはせかせかとその通りにしました。
僧侶のもの触っていいんだ、とか少し驚きつつ、僧侶の身の回りを世話してあげなさいと、性別役割を人生で初めて任されたのとでダブル驚きでした。
もし男性の支援者がいたら勿論その人もしなさいとおっしゃるだろうとは思います。
でも男性は人生で一度は服を畳んでもらえる側になれるのに対して、女性にその番は一生回ってくることはないので、突き詰めて考えれば女性の役割なのかなと思います。
僧侶のケアをすることで「功徳」を積めるということなんだろうなとは思うけれど、ケアでしか「功徳」を積む機会のない側のことを考えると、その不均衡さに少し切ない気持ちになります。
そういうことも考えつつも、全ての儀式が無事終了し、建物をでて、みんなで記念写真を撮りました。
僧侶の皆さんはとても優しい雰囲気で接してくださいました。私たちの間違いにも大丈夫ですよと言ってくださり安心しました。
そして友人の幸運を祈りつつ、お別れしました。
最後にかわいいワンちゃん。
普通に生活してても体験できない貴重な機会を与えてくれた友人に感謝しています。
3日間で彼が何かを学んで帰ってきてくれるのを楽しみにしています。